島キャン実施レポート

たくさんの経験ができた2週間

2023年夏 喜界島
ダイビングショップBEGLAD
8/29~9/11
東邦大学/薬学部  ゆな
充実した2週間でした!
自分がやれることを考える
ダイビングスポットの地図をかいてみました

就業させていただいたダイビングショップBEGLADさんでのお仕事は毎日朝のショップ内の清掃、開店の準備などがあり、ダイビングのお客さんが来られる日にはダイビングの準備、ダイビングのお手伝いなどがありました。就業して最初の数日間はダイビングの予約が入っておらず、朝の仕事がおわると何をすべきか悩みました。ショップのオーナーさんである清水さんが島を車で案内してくださったり、その際に紹介していただいた島の方に島の歴史などをおしえていただきながら島の観光スポットをまわらせていただいたりもしましたが、このままではただ観光にきただけになってしまう、ショップのためにできることはないかと考えました。以前の島キャン生の方たちが素敵な看板はたくさん作っていたので、ほかに何かできることはないかと悩んだ結果、ダイビングスポットのマップを作ることにしました。自分が潜るときも、ここから海に入り、ここの岩をぐるっとっまわって帰ってくる、この岩のイソギンチャクにクマノミがいる、などという情報がダイビングする前に分かっているとダイビングの前のわくわく感やダイビング中に生き物を探す楽しみも増すのではないかと思ったからです。地図を描くことをきめてからはお客さんのいない日は朝の仕事が終わったら地図を描いたり、ボンベに酸素をいれるお手伝いをしたり、ごみ捨てにいったりといろいろなお仕事をしました。ダイビングの予約が入っている日には、お客さんが来る前に器材の準備をしたり、一緒にダイビングをさせていただきました。喜界島の海は本当に綺麗で、みるだけでも素敵ですが、潜ってみるとさらに素晴らしい景色がひろがっていました。私の就業中に来られたお客さんはベテランのダイバーさんばかりで、ダイビングのサポートをするためにいる私が邪魔になるんじゃないかととても不安でしたが、優しい方たちばかりで、私にダイビングのアドバイスを下さったり、一緒に潜る人がいた方が楽しいとおっしゃってくれた方もいました。なるべくお客さんのためにできることはしようと考え行動しました。このように、やらなければならないことが明確に決まっていない仕事が多く、自分がやれることをじっくりと考えて仕事をしました。

離島の大変さ
パンの棚が空っぽです

私は薬学部に通っていることもあり、離島の医療について興味がありました。清水さんに紹介していただいた島の方が以前MRをされていたので、島の医療について詳しくうかがうことができてよかったです。喜界島には主に一つしか病院がなく、お医者さんも3ヶ月ごとに変わったり、隔週でしか専門のお医者さんが来なかったり、研修医のような若いお医者さんばかりなど、医療の質は設備はともかく、中身はあまりよくないとおっしゃっていました。重たい病気にかかったら、島の病院ではなく、鹿児島や奄美大島の病院にかからないといけないそうです。緊急の場合、ドクターヘリで奄美大島の病院へ向かうそうですが、台風がきたりしていたらドクターヘリも飛べないので、それが離島の怖いところだと思いました。また、船も毎日来るわけではなく、すこし波が高くなると船は欠航になってしまいます。そうすると食べ物などが届かなくなって、島のスーパーの商品棚は空っぽになります。私はそれをみてすごく不安になりましたが、島の方たちにとっては日常茶飯事。ひどい台風の時はもっと空っぽになるそうです。そういう時はローカルコミュニティで必要なものを交換しあったりして支えあって過ごしているそうです。人と人の距離が近い島だからこそそうして生活していけるのだなと思いました。

優しい島の方々
差し入れでいただきました!甘くて美味しいです

島の居酒屋さんに連れて行っていただくと、必ずと言っていいほど清水さんの知り合いの方がいて、「どこから来たの?」だとか、「どうして喜界島に来たの?」と声をかけてくれました。就業期間中、私の地元に台風が直撃したのですが、「今おうちの方大変でしょう?大丈夫?」とたくさんの方が心配してくれました。島を案内していただきながらいろいろな方とお会いしましたが、その際も毎回飲み物を下さったり、島のみかんを渡してくれたりと、本当に優しい方たちばかりでした。旅館の方は自分がもらったという鰹やロウニンアジをさばいてふるまってくれました。その方には夜、星が綺麗にみえるビーチに連れて行っていただいたりごはんをいただいたりととてもお世話になりました。最後の日の夜には島でお会いした方たちが集まって下さり、一緒に食事をしました。今日が最終日であることを伝えると「またおいで」とたくさんの人にいっていただけてとても嬉しかったです。その時も島の方たちは喜界島のお祭りで着るTシャツやみかんやバナナなどをお土産としてもたせてくれました。言葉でのお礼しかできないのが申し訳ないと思うくらいでした。

喜界島の方たちはとても優しく、自然はいつまで眺めていても飽きないくらいに綺麗で、とても素晴らしい島です。離島だからこそ大変なこともあるけれど、それ以上の魅力があると感じました。都会では得られない人とのつながりを感じることが出来た2週間でした。

サトウキビの一本道
この先にはビーチが広がっています
島の空港!小さくてびっくり