島キャン実施レポート

えらぶでの2週間

2023年夏 沖永良部島
ささがわ
8/29-9/11
明治学院大学心理学部  あいり
沖永良部島だ~~~~~~い好きです!!
沖永良部島ではたらく
販売商品

 鹿児島県の沖永良部島(えらぶ)で2週間就業させていただきました。就業先は、島呑屋ささがわという鉄板料理をメインとした呑み屋と、47マルシェというカフェです。ささがわでは、夕方からの営業に向けてのセッティングと、お客様のお飲み物の製作や商品提供をメインに行っていました。47マルシェは、島キャン生とささがわの方のお手伝いのもと10時から16時まで営業していました。商品が定まった既存のカフェではなく、場所はあるけれど営業はしていない状態のカフェであったため、最初の1週間はささがわの店主の方と協力して商品開発を行いました。これまで決まったものの販売を行った経験しかなく、お客様が求める商品にするためには何を入れたら良いのか、仕入れ値に対して希望額はいくらで他店の商品と比較した場合にいくらが望ましいのかなど、1から考えるはじめての機会となりとても貴重な経験になりました。営業開始に向けてポスターやチラシ製作も行いました。また営業を開始してからも、より多くの方に来ていただくための工夫といった面で何度も話し合いを行いました。営業をするとはどういうことなのかを学ぶことができたと感じています。結果として過去の営業記録の来客数平均を全日超すことができ、合わせて100人以上のお客様に来ていただくことができました。また、どのお客様も単なる売買だけでなくコミュニケーションを取りに来てくださったことをとてもうれしく思いました。

47マルシェを所有している方も島の方で、営業以外にもさまざまな取り組みをされている方でした。働くことについてお話を聞くと、私にとっては売上というよりも、沖永良部の島民のためになることが重要だとお話してくださりました。島の方たちが求めているものを考え、自分にできることはないかと常に探している方でした。私がこれまで触れ合ってきたお店ではどこでも、どれだけ売上を出せるかがメインであったと感じており、これも離島の良さなのではないかと思います。離島という少し離れた場所だからこそ、島をより良くしよう、島の方たちが暮らしやすい場所にしようという考えがより一層濃いのかなと思い、私も働くうえで大切にしていきたいと思いました。

沖永良部の島民の方たち
ささがわに集まる島民の方たち

 沖永良部島は、鹿児島ですが距離で言うと沖縄にとても近い場所にあります。かつて琉球であったためか、料理や踊りも沖縄に近いものがありました。

島に着いた時から驚いたのは、地域の方たちとの仲の良さです。就業先のささがわの店主の方の人柄もあるのかもしれませんが、沖永良部島ではすれ違う人が知り合いである確率がとても高く、車ですれ違った時にも手を振る姿をよく見かけました。スーパーなどに行った時には必ず5,6人と立ち話をするほどの顔見知りの多さに、東京の方では見られない光景であったために驚きました。東京の方ではそもそも知り合いとすれ違うことが少ないですが、人と人との関わりがあまり深くなく、同じ地域に住む顔見知りであったとしても会釈程度だと思います。しかし島では、この人は~で働いている~さん、あの人は歌手をしている~さん、など幅広く深い友好関係が築かれていました。島民の温かさのようなものを感じました。

沖永良部島での2週間

 ささがわを経営している店主のご家族の方が就業1日目から島の様々な場所に連れて行って下さり、沢山の経験をさせていただきました。カフェがオープンするまでの約1週間は夕方まで島探索などをしてゆったりと過ごせたため、毎日違ったビーチや岬、島のカフェなどに店主の方が連れて行って下さりました。またご家族やその友人の方と、島の大きな鍾乳洞を見に行ったり、お祭りにも行かせていただきました。お祭りではお店のご家族も出演しているエイサーや島の踊り、花火を見ることができとても楽しい時間でした。また、同級生の方たちとの集まりや島の高校での講演などにも参加させていただき、島の同世代の方たちとの交流ができる素敵な経験でした。島には綺麗なビーチ、ウミガメの見える岬、自然が作り出す観光場所、お土産屋さんや、ブルーシールなどを食べられるカフェなど魅力ある場所が沢山あります。

夕方から営業しているささがわでは、商品の提供等を行っていましたが店主の方が島民のお客様との交流も大事にしてくださり、一緒にご飯を食べて乾杯をして、というような本当に楽しい時間を過ごしていました。ささがわの店主が作ってくださる美味しい朝食からはじまり、働いた後にはご家族や島民の方ともんじゃ焼きを食べて島のことを教えていただく2週間、多くのことを学び、経験ができた素敵な時間でした。沖永良部島のささがわを就業先に選んで心の底から良かったと思います。

鍾乳洞
フーチャ
47マルシェ