島キャン実施レポート

自分を変えてくれた2週間

2023年夏 奄美大島
コーラルパームス
8/15〜8/28
東洋大学/社会学部  行本梨奈
奄美大島が教えてくれたこと
すべてはお客様のため
レストランから見える景色!

大学2年生の夏。普段できないことをしたい、自分の知らない世界を知りたい、そう感じていました。ですが、インターネットなどで調べても自分がやりたいと思えるようなことが見つからず、葛藤していました。そんな時、SNSの広告で流れてきたのがこの「島キャン」でした。この広告を見た時、すぐにわたしのやりたいことはこれだと感じ、参加を決めました。その結果「島キャン」を通して、たくさんの出会いや学びがあり、私を変えてくれて、参加して本当によかったと思っています。

私は、奄美大島のコーラルパームスというホテルで働かせていただきました。

仕事内容は、朝食(7:00〜11:00)と夕食(17:00〜21:00)のホールとキッチンです。朝食では、バイキングのため、ホールとキッチンに分かれて仕事をしました。ホールでは、食事や飲み物が減っていたら補充を行うこと、いらっしゃったお客様の把握をし残りは何人かを伝達すること、帰られたお客様の食器を片付けてテーブルをふきます。キッチンでは、バイキングの準備(料理を盛り付けたり、次の日の仕込みの準備)や洗い物を行います。ホールでは、お客様の人数に合わせて補充を行う必要があるため、よく考えて行動する必要がありました。また、食器を洗い場へ持って行く時にも、どうしたら少ない回数で持っていけるかを考えて行動しました。キッチンでは、洗い場が特に大変で、たくさんの食器を手際よく洗う必要があります。就業先の方がどうしたら効率よく片付けられるかをアドバイスしてくださり、とても勉強になりました。

夕食では、ホールで仕事を行います。和食やしゃぶしゃぶ、バーベキューやメニュー料理、お客様に合わせて準備を行います。お客様がいらっしゃったら、料理の提供、注文を聞くこと、お客様が帰られたら食器を片付けることを行いました。なじみのない料理名を覚えることに苦労しました。夕食では、とびこみでいらっしゃるお客様もおり、どれくらいのお客様がいらっしゃるかがわからない点で苦労しました。ですが、お客様が笑顔で食べられている様子や、「おいしかった」と言ってもらえた時は、とても嬉しかったです。

コーラルパームスのみなさんは、お客様が快適に過ごせるためにはどうしたら良いかを常に考えていらっしゃり、感動しました。ホテルでは、お客様と顔を合わせる場面が何回もあります。その時、仕事が大変であっても、お客様の前では必ず笑顔で対応する姿は、私も見習わなくてはならないと感じました。また、お客様と楽しく会話している様子を見て、自分ももっとコミュニケーション能力をあげたいと感じました。

他にも、わからないことがあるといつも優しく教えてくださいました。また、私がミスをしてしまった時にも優しく声をかけてくださり、何度も助けられました。そんな心が温かい人たちと一緒に働くことが出来て、とても嬉しかったです。働くことの楽しさを改めて感じることができました。

奄美大島には魅力がたくさん
最終日の朝日☀️

休みの日や休憩時間には、車を貸していただいたので、色々な所に出かけました。奄美大島には、綺麗な海や山、新鮮な食べ物など魅力がたくさんあります。就業先の方にもおすすめの場所を聞き、実際に訪れました。写真や動画などで見るのとは比にならないくらいどれも素晴らしい場所ばかりでした。その中でも印象に残ったのは3つあります。

1つ目は、シュノーケリングです。ホテルの方が運営されているシュノーケリングツアーに参加させていただきました。参加する前は、亀を見られるかはわからないと伝えられていましたが、実際に海に入ってみると、海に入って5分もたたないうちに、すぐに亀を見ることが出来ました。亀と一緒に泳ぐことをしてみたかったので、とても嬉しかったです。その日は運良く、亀を10匹以上は見ることができました。亀が気持ちよく泳いでいる姿は今でも忘れられません。また、奄美大島の海はとても透明で、カクレクマノミなど色々な魚も見ることができました。天気も良い中、綺麗な海で泳げて楽しかったです。

2つ目は、夕日です。ホテルの従業員の方と大浜海浜公園に夕日を見に行きました。太陽が海に反射して輝いていて、綺麗で広い海をもつ奄美大島ならではだと感じました。奄美大島で見る夕日は、ほかで見るのとは比べ物にならないくらい、とても綺麗でした。広い海の中に太陽が沈んでいく様子にとても感動しました。また、2週間ずっとお世話になった従業員の方と夕日を一緒に見ることができて、嬉しかったです。一生忘れられない夕日になりました。

3つ目は、朝日です。最終日の朝、友達とホテルの前の海に朝日を見に行きました。その日以外にも朝日を見ることはありましたが、最終日ということもあり、「帰りたくない」という思いから、朝日を見ながら2人で涙を流したのは1番の思い出です。涙を流しながら朝日を見るのは、これが最後だろうと思います。それほど、友達と見た朝日は綺麗でした。

他にも奄美大島の魅力はたくさんあります。この島キャンに参加しなければ体験できなかったようなことばかりで、改めて島キャンに参加し、そして奄美大島を選んでよかったです。まだまだ奄美大島を知ることは出来ていないので、また訪れたいです。

ごはんの温もりを感じた
最終日のご飯!どれも美味しすぎました。

私が2週間頑張れたのには、ご飯の力もあります。朝食が終わるとバイキングの残りをいただいたり、夕食には料理長や従業員の方がご飯を作ってくださいました。油ソーメン、竜田揚げ、ゴーヤチャンプル、チーズカレー、親子丼、鶏飯、豚飯など、どれも美味しいものばかりでした。奄美大島ならではの料理も食べることができました。メニューに掲載されていないオリジナルの料理もわざわざ作ってくださり、本当に嬉しかったです。また、私は普段あまり料理をしないのですが、料理長の方に教えてもらいながらオムライスを作ったのは思い出の1つです。

特に印象的だったのは鶏飯です。鶏飯とは、ほぐした鶏肉、干ししいたけ、錦糸卵などを白いごはんの上にのせ、鶏ガラのスープをかけて食べる、奄美地域を代表する郷土料理です。鶏飯は仕込みの時から手伝わせていただきました。鶏飯の仕込みの工程が多くて驚きました。特に鶏肉をほぐすのはとても大変で、3人でやったのにもかかわらず、約3時間もかかっていました。ですが、鶏飯の工程を間近で見た分、食べた時の感動は大きかったです。鶏飯を食べたのは初めてでとても美味しかったので、また食べたいです。

普段はアルバイトで忙しくて、夜遅くに家に帰ってもご飯を食べなかったり、食べたとしても1人で食べることが多かったです。ですが、久しぶりにしっかりとご飯を食べて、改めてご飯の力を感じました。料理長や従業員の方のご飯を2週間食べれて毎日が幸せでした。またいつか食べれる日が来たら嬉しいです。

「島キャン」を通して、知らなかった世界に出会うことができ、人生は自由であることを知り、自分の可能性が広がりました。島ならではの楽しさや苦労、人との距離感など、何もかもが私にとっては初めてだらけでした。この2週間はあっという間でしたが、とても充実した2週間でした。私たちのことを快く迎え入れてくださったコーラルパームスのみなさんには感謝しかありません。私の人生において、大きな出会いになりました。最後、帰る時に「また奄美大島に帰っておいで」と言ってもらえて、自分の新しい居場所ができたように感じて、とても嬉しかったです。奄美大島は、私の1番好きな場所になりました。今は自分のいる場所で頑張って、成長した姿でまた奄美大島に帰りたいです。

部屋からの景色が最高でした!
奄美大島の夕日は、一生忘れません!
美味しかったマンゴーのかき氷!