島キャン実施レポート

奄美大島でもらったもの

2022年夏 奄美大島
コーラルパームス
9/13~9/26
愛知大学 地域政策学部  河嵜七海
島人のあたたかさを感じた
初めてのしまぐらし
いもーれはいらっしゃいという意味!

 私は奄美大島のコーラルパームスで働かせていただきました。未知の場所で働くということは不安だったし、島で生活することは人生初めてだったので2週間どうなるのか不安でした。しかし、ここで出会った方はみなさん優しくてとっても明るく過ごすことが出来ました。

お仕事の内容は朝と夜にホテルのレストランでホールとキッチンのお仕事をすることです。朝は7:30から10:00頃までです。夜は17:00から21:00頃までのお仕事でした。1週間でホールとキッチンのお仕事を交代して行ないました。私が訪れた期間はピークの夏休みよりも落ち着いていたのでゆったりとお仕事していきました。朝は人数が多いときはバイキング、人数が少ない時は和食をセットで出す時がありました。バイキングは食事が減っていたら補充をしなければならないので、何回も回って確認します。和食のときはスムーズに食事を出せるようにキッチンとホールの連携が重要になりました。キッチンに何人来たか声かけをして伝えることが大切でした。また、お客さんが帰られたらすぐ食器を下げます。夜は和食コースや黒豚しゃぶしゃぶやメニューなどがあり、オーダーを受けてキッチン伝えに行きます。メニューは島料理ばかりで普段聞いたことのない料理がたくさんありました。仕事にも慣れてくると片付けがはやくなって褒められました。

私が普段しているアルバイトは、都会のペースでせかせか働くことが普通でした。普段だと暇なときに何か手動かさないといけません。しかし、島の人は仕事をしていなくても誰も怒らないし、一緒に楽しく雑談したりしました。ここでは時間がゆっくり流れているようで島の人はゆとりをもってお仕事をしていました。お仕事も重要だけどお客さんとたくさんお話ししているところを見て素敵だなと思いました。外にいる鳥の名前を聞かれて親切に答えていたところを見て島のこと詳しく知っているなと思いました。私は自分の地元のことをそこまで詳しく知らないので、その場面をみて地域に愛を持っていることが感じられました。台風が重なってお客さんが全然来なかったときや暇なときは島のことをたくさん教えてもらいました。台風がくると船が止まって物資が入ってこないことや、ここは沖縄とは全く違うということなど教えてもらいました。観光でここに来ていたら聞いていないだろなという話もたくさん聞けて本当に良かったです。

 

人との出会いに感謝
視界を遮るものがないから夕日がめっちゃ綺麗

奄美大島で出会えた人がみんな親切で優しかったです。島ならではの人との距離感を感じることが出来ました。島の人は横の繋がりを大切にしているように思いました。就業が終わってからレンタカーを借りに行くと、たまたまそこの店主さんもコーラルパームスに関わりがある方で次から次に知っている人の名前が出てきて人の繋がりを感じました。また、国直海岸に遊びに行った際に島キャンのTシャツを持っているとTAMASUの方に話しかけられました。島キャンという共通言語があったことで話すことができたので自分も島の繋がりを体感することができました。

日々のお仕事はお昼の時間帯がお休みだったので、毎日外へ出かけました。私は積極的に島民の人に話しかけるという目標を立てました。ひとつひとつの店が離れているので奄美大島は車がないと移動するのが難しいなと感じました。幸いなことに車や自転車を貸し出してくれたのでいろいろな場所に行くことができました。近所を散歩しているとサトウキビの収穫をしている人がいました。冬が収穫の時期だと聞いたのでなぜ今収穫してるか聞くと次のための種を取って来年のために植えているそうでした。そして道路の付近はサトウキビがたくさん植えられていてそれはすべて管理されているということも聞きました。島の無人販売所ではおばあさんにも出会いました。いつもはたくさん野菜があるのにその日は全然なかったのでお話を聞くと毎週木曜日に入ってくると教えてもらいました。ばんじろうという野菜があると教えてもらったので見つけたときに買ってみました。グアバみたいな食べ物で食べたことのない味でした。私のお気に入りのカフェでも店主の方とお話をしました。このカフェは3席しかなくて小さいのですが、とっても落ち着く素敵な場所でした。店主の方はとっても優しくて、気さくに話しかけてくれました。島でいろいろな人と出会って話すことができて良かったなと思います。みなさんとても穏やかでゆとりをもって生活していることが伝わってきて素敵だなと思いました。

私が働いていたホテルの方もみなさん優しかったです。毎日おいしいご飯を作ってくださった料理長やレストランの方、島キャン生の事を陰で気にかけてくれた支配人など、感謝しきれません。料理長がつくるご飯はとてもおいしかったです。一人暮らしをしているので普段人に料理を作ってもらうことがありませんでした。毎日おいしいご飯が出てきて、おなかいっぱい食べられてとても幸せでした。支配人や職場の方にはためになるお話をたくさん聞かせてもらいました。自分の意見を肯定してくれたのでこれからの人生も自信をもって生きようと思います。家に帰ってから、周りのひとに支えてもらいながら生活をしていたのだなと気付かされました。ずっと自分がこの島で何が出来るのかを考えていたけれど、たくさんしてもらってばかりで自分は何もこの島にすることが出来なかったと感じました。この2週間でたくさんのことを学んで考える機会になりました。受け取った言葉や恩を忘れずに次は与えてあげられる立場になりたいと思います。

職場近くのお気に入りのカフェ
ハートが見える丘
シュノーケルでウミガメと遭遇!