島キャン実施レポート

居場所に出会えた2週間

2022年夏 奄美大島
ホテルリゾートコーラルパームス
8/15-8/30
明治学院大学/心理学部  田中みはる
勇気を出して一歩踏み込めば、可能性も世界もが広がる
働くことが楽しかった日々
修学旅行生が宿泊していた期間にBBQメニューだった日の夜の写真です。

東京の忙しすぎる生活に嫌気がさしていた時、たまたまInstagramのストーリーの合間に出てきた広告が島キャンの案内でした。大学3年生を迎え、周囲の友人との会話に少しずつ就活の話題が増えていく中で、自分もそろそろ何かをしなくてはという気持ちがあったのだと思います。気づいたらページに飛んで、説明会の登録をしていました。説明会を聞く中で、とても充実した経験が出来そうなインターンだと感じ、目に留まった事業所をいくつか選んで希望を出しました。今思い返せば、ここで参加の決断をした自分は、とても素敵な選択をしたと感じます。

 私は、奄美大島のリゾートホテルコーラルパームスさんで朝食と夕食の担当をさせて頂きました。午前中は7時半から11時半、午後は17時から21時と昼間が休憩時間になるようなスケジュールでの就業でした。

朝食はバイキング形式で、同じタームに就業していた子と、ホールと洗い場の仕事を交代しながら行いました。私は洗い場から入りました。東京で飲食店のアルバイトをしている為、洗い場の経験はありました。しかし、バイキング形式という事もあり、お皿の量が東京でのアルバイトとは比べ物にならないくらい多くありました。洗っても洗ってもどんどん溜まるので、いかに効率よく進めるか毎日試行錯誤しながら取り組みました。同じお皿同士で洗うと拭く時に楽な事、下げ台にトレーを溜めると片付けが滞るので下げ台は綺麗に保つ事、集中力が切れるとお皿を割ってしまう可能性が高まるので適度に休憩する事、など日を重ねるごとに色々なコツを掴みました。ホールの業務では、入店されたお客様の部屋番号の確認や、足りない食材の補充、バッシングなどを行いました。朝からお客様に気持ちの良い挨拶をする事を一番心掛けました。「おはようございます!」と元気に挨拶すると、お客様も笑顔で返して下さる事が多く、自分も相手も嬉しくなると感じました。また、お客様がお帰りの際は、「ありがとうございました。本日もお気をつけていってらっしゃいませ。」と声をかけている従業員の方がいらっしゃったので、私もそれを見習いました。すると、最初から最後まで笑顔で帰られるお客様が多く、素敵な接客が出来ていると実感しました。また、バイキングの片付けをした際には、食材を載せているお皿が意外と重い事に気が付きました。他にも会場全体の掃き掃除や拭き掃除をしたり、調味料や飲み物の補充をしたり、細かい所まで気を配る必要がある事にも気が付きました。裏で細かい所まで整えてくれる人がいるからこそ、バイキングが円滑に機能すると実感しました。働く側にならないと気づけなかった視点だったので、良い発見が出来ました。

 夜のレストランでの業務では主にホールでの接客を行いました。和食、バーベキュー、しゃぶしゃぶ、メニューの4種類が主なメニューでした。メニューによって行う準備が異なるので、初日は覚える事が多くて正直焦りました。しかし、島の方々は皆温かいので、分からない事を分からないと言える環境があり、何度も助けられました。初歩的な質問をしても、絶対に嫌な顔をせずに丁寧に教えて下さりました。それどころか、少しでも成長した点があれば、言葉に出して褒めて下さりました。「分からない事は恥ずかしい事ではない」、これは奄美大島での就業を通して私が実感した事です。こういったありがたい環境に恵まれていたこと、改めて感謝したいと思います。また、ホールで接客をしていると、内地の観光客の方からお薦めのメニューを質問される事がよくありました。最初は私もよく分からないので現地の従業員の方に聞いてから説明をしていました。しかし、就業を重ねる事で、どんな料理かの説明を自力で出来るようになりました。自分がお薦めした料理のオーダーが入った時や、お客様が美味しそうに食べている姿を見た時は嬉しかったし、やりがいを感じました。接客業はお客様と従業員の相互作用によって、より良いものになっていくと思いました。

人の温かさに触れた日々
奄美大島の島キャン生と集まった日の写真です。

 2週間を通して強く感じた事は、島には温かい人ばかりだという事です。ホテルの方は皆さん親切でいつも気さくにお話して下さり、様々な面で手厚くサポートをして頂きました。また、奄美大島で同じタームに来ていた島キャン生たちとも何度か集まりましたが、初対面であるにも関わらず、すぐに良い人ばかりだと分かりました。お休みの日に島キャン生で集まってBBQやマングローブカヌー、SUP、夕日など色々な事を詰め込んだ1日はとても楽しくてきっとこれからも鮮明に思い出せる事柄だと思います。他にも、空き時間に観光で出かけた先の人も気さくな人が多く、ホテルのお客様も親切で明るい方が多かったと思います。

 勿論、東京での生活も好きです。大切な人は沢山いるし、周りには親切で寛大な人ばかりです。しかし、奄美大島の人柄と東京の人柄は別の良さがあると感じました。奄美大島には、たった2週間でも、また戻ってきたくなるような魅力がありました。また、奄美大島になら、フラッと来ても背景は気にせず全てを受け入れてもらえるような安心感や居場所のような温かさを感じました。このような場所を見つけられたことは、私にとっては貴重な体験でした。また是非、奄美大島に訪れたいと思います。

最初は何も分からず勢いで飛び込んだ島キャンでしたが、かけがえのない経験になりました。2週間は思ったよりずっとあっという間に過ぎました。沢山の経験をさせて頂いたこの日々に感謝でいっぱいです。思い切って挑戦する事、一歩踏み込んでみる事で、世界は大きく広がると実感したインターンでした。

ご飯の時間が楽しみだった日々
夕飯の様子です。これは料理長特製のとても美味しい鶏飯です。

奄美大島での日々はどの瞬間も刺激的で印象深いものばかりでしたが、その中でも一番は何かと聞かれたら、毎日のご飯の時間を選びます。インターンの2週間を通して、日々の3食をほぼ毎回誰かと一緒に食べられる事がすごく幸せな事だと気が付きました。就業中、朝はお客様が全員帰られた後に、バイキングの残りを皆で食べ、昼はバイキングの残りをお弁当として持ち帰る事もあれば、外に出かけてランチをする事もありました。夜は、料理長や他の従業員の方が腕を振るって下さったり、島キャン生の食べたいものを一緒に作って下さったりしました。そして、皆で会話を楽しみ、料理を味わいながら、ゆっくりご飯を食べました。東京の生活では、私の生活リズムが特殊な事が原因で、3食を全て1人で食べなければならない事も多くありました。1人で食べると、なんとなく美味しさも半減するし、黙々と食べてしまうのでどうしても早食いになります。1人で食べる事に慣れていたからこそ、誰かと食べる食事の美味しさに何度も感動しました。間違いなく人生で一番楽しい夕食の時間だったと思います。東京に帰り、また忙しい日々に戻ったのですが、何度も奄美でのご飯の時間を思い出して元気を出しています。

 ちなみに、夕食のメニューの例を挙げると、トンテキ、油そうめん、親子丼、オムライス、鶏飯、ピザ、カンパチの漬け丼、カルボナーラ、餡かけチャーハン、ゴーヤチャンプルーなどです。どれも本当に美味しくて、いつもご飯の時間が本当に楽しみでした。

奄美は空が広くて自然豊かで落ち着く場所でした。
島キャン生たちとマングローブカヌーの体験もしました。
島キャン生達と綺麗な夕日を見に行った時の写真です。