島キャン実施レポート

島生活

2017年夏 加計呂麻島
加計呂麻島海塩工房
2017年8月16日~8月29日
神奈川大学/経済学部  あべ
何もないからこそ知れたこと
こだわり

サンゴ塩工房は、昔ながらの塩づくりをします。何回も試行錯誤し今の塩づくりにたどり着いたそうです。海水を濃縮する作業をする際に、ボイラーを使うのが一般的なのですが、ここではボイラーを使わず薪で日の調整をします。
「なぜ、ボイラーを使わないのか?」と聞くと
「塩のうまみが全然違う。個々の塩はみんな甘いって言ってる。この味はボイラーじゃ出せない」とおっしゃっていました。職人ならではのこだわりです。
使っている薪にもこだわりがあります。薪は奄美大島の宇検村の薪を使用しています。
この昔ながらの塩づくりはとても手間暇がかかります。まさにスローフード。
天気がいい時、榊さんの気分がいい時、この条件を満たさなければ塩は作ることができません。
塩工房ではとてもスローライフな島生活が体験できました。

挨拶が飛び交う島

加計呂麻島にきて思ったことは、車に乗っている人も挨拶をしてくれます。小さい島だからこそかもしれません。島では人と人とのつながりが重要で、挨拶は人と人との信頼を築くためにとても大切だと気づかされました。すれ違った人に挨拶することは、小学校までは普通のことでしたが、今ではそれが普通ではなくなってしまったことが悲しく思えます。
そんな加計呂麻島でも、集落ごとに仲が良くないそうです。合併などいろいろな事情がありそんな状況らしいです。島の成長には、集落で相互依存関係を作り協力していくことが大事だと島の新聞に書いてありました。それを作り上げるためには、集落間のわだかまりをなくすことが大事になってきます。

地域活性化の難しさ

島キャンに参加して思ったことは、思い描いていた島キャンとだいぶ違うところがありました。島にもよるとは思いますが、島キャンという存在を知らない人が多いことでした。島キャンで体験したことを発信したり、写真を上げたりしても島の人は島キャンの存在を知らない人が多いと思いました。俵中学の校長先生も島キャンの存在を知りませんでした。しかし、島の人たちにもどんな発信をしているのかを見てもらいたいといっていました。誰のための発信なのかを考えなければならないし、その情報が欲しいという人のために情報を届けなければいけないと思うと情報発信の難しさを感じることができました。

また、就業先の榊さんは町議員をしており、瀬戸内町の地域活性のために尽力しています。榊さんは沢山のアイディアを持っていました。地域活性化とは一体どんなものかということを目の前で見ることができました。想像していた以上に難しいことで、地元住民との協力やどんな風な島にしていきたいかなど目指す方向も考えていかなければなりません。

田舎出身ということもあって、地方創生をしたい!という思いがありました。島キャンを通して、地域活性化の難しさや楽しさを考える機会が与えられたことはよかったと思います。また、何らかの形で加計呂麻島にかかわっていければと思っています。