島キャン実施レポート

「自然」と「人」と繋がる2週間 in 喜界島

2022年夏 喜界島
ダイビングショップBEGLAD
8/8~8/21
横浜国立大学 都市科学部  野中 駿
美しい自然と温かい島の方々に囲まれた今までで一番の夏!!
「働く」とは何か
初めてお客さんと1対1でダイビング

ダイビングショップBEGLADでの基本的な仕事の内容は、ダイビングの予約が入っている時にはダイビングに関する業務があり、予約のない日にはショップの清掃や船の修理、看板づくりなどを行いました。ダイビングをするのはとても楽しかったのですがもちろん過酷な面もありました。

普段、私はお客さんの立場でダイビングをしていたのでショップの店員の方の大変さというものをあまり感じていませんでした。しかし、今回ショップの店員という立場になってダイビングをするとお客さんには見えないところで努力しなければならない部分が多くあると感じました。その1つはダイビングの機材の準備や片付けです。機材を人数分用意して片付けの際には、機材は塩で傷んだり壊れたりするため念入りに洗って干さなければなりません。また、重いタンクを炎天下の中、人数分運んだりボートダイビングで錨を上げたりするのにはかなりの労力が必要でした。しかし、この作業は快適かつ安全にお客さんがダイビングをできるようにするためには必要不可欠であり、お客さんから見えない作業こそ一番重要なのだと感じました。

他にも自然を相手にするアクティビティが故にお客さんの安全に関して意識する必要がありました。ダイビングでは、水中から水面に急に浮上することは非常に危険であり喜界島は遠浅の海に囲われているため浮上しやすい環境でした。そのため、常にお客さんの位置や状態を確認する必要があったのでダイビングのインストラクターの感覚を少し味わえたような気がしました。

全ての業務において、今お客さんのために自分が何をしなければならないのかということを常に考えて行動する必要がありました。私が現在アルバイトとして行っている予備校のチューターの業務では常に環境が変わり、常に考えて行動をしなければならないという状況はあまりないため慣れるのに時間がかかりましたが、お客さんと常に接している状態の仕事ではとても重要な事だと感じました。他にもお客さんとのコミュニケーションもとても大切だと感じました。もちろん、ダイビングの業務を行う上でお客さんとコミュニケーションをとることで水中での安全に繋がるが、コミュニケーションをとることで、またダイビングショップBEGLADでダイビングをしたいなと思ってもらうことがより重要だと思いました。最初は初対面のお客さんとコミュニケーションをとるのは大変でしたが、何度か回数を重ねる内に自分からお客さんに話しかけることができるようになりました。そうすると、ダイビングをした後や帰る時などにお客さんから話しかけてくださり、とても満足して帰ってくださいました。事業所の清水さんはお客さんから帰りの飛行機の日時を必ず聞いて、見送りに必ず行っていてお客さん1人1人をとても大事にしていると思いました。このような行動とコミュニケーションによって多くの人に愛されるダイビングショップになっているのだと感じました。

この2週間「働く」とは何かを考え、働く上で何が重要なのかを感じられるとても良い機会になりました。

島で学んだ人との関わり
島の子供たちと海で遊びました!!

喜界島で過ごした2週間でたくさんの島の方々とお会いしました。そのなかで一番に感じたことは島の方々の温かさです。正直、私は初対面の人と自分から話したりすることが苦手で島に行くまで島の人やお客さんと話せるのかとても心配でした。しかし、島に到着すると事業所の清水さんをはじめ、島の方々は私を温かく向かい入れてくださり、すぐに島に打ち解けることができました。お客さんがいない日には外で業務を行っていると、島の方々がそうめんやジュースの差し入れをしてくださいました。この日から喜界島のために自分ができることを最大限行い、島の方々に恩返しをしようと今まで以上に思うようになりました。島の方々の関係性も誰かに優しくしてもらったことに対して恩返しをしたり、優しくしてもらった分を他の人に自分が優しくしたりする。この優しさの連鎖でこのような島の方々の温かい関係性が築かれているのだと感じました。また、この島での人々の関係性は都会で暮らす自分の生活でもとても重要な人との関わり合い方であるとも感じました。

2週間の間多くの島の方々の温かさに触れてきましたが、一番驚いたのは、お休みをいただいて島を自転車で回っている時のことでした。1人で自転車で走っていると島の方に声をかけられ少しお話をした後にペットボトルのお茶を渡され、別れ際には家の場所を教えてくださり「いつでもおいで」と言われました。それまで、島の方とお話しする時には清水さんと一緒にお会いすることしかなかったので、1人でいる私に対してこんなにも優しくしてくださるとは思ってもいませんでした。

昔から喜界島に住んでいる方々だけでなく最近島に移住してきた方々や観光できた方々ともお話しする機会がとても多くありました。お客さんと話していると皆さん口をそろえて「大学生の内にいろんな経験をした方が良いよ」という話をしてくださいました。今回の2週間の就業体験でその意味が少し分かったような気がします。実際に喜界島に来て多くの人と関わり合い、今まで自分が見ていた世界が一気に広がりました。このような体験は時間のある大学生だからこそできる貴重な体験であったと思います。

喜界島で感じた人との関わり合い方や島の方々の温かさは一生忘れられません。

喜界島の自然
海も魚もきれいすぎる・・・

喜界島は、都会の生活では見られないような豊かな自然であふれています。

私が思う一番の魅力は360°見渡せられる広い空です。喜界島はサンゴ礁が隆起してできたとても珍しい島なのでとても平坦な地形をしています。そのため、いつも以上に空が広く青く見えます。この広い空に浮かぶ満天の星は今まで見た星空の中で一番綺麗でした。喜界島でお会いしたサンゴ礁科学研究所の方のお話によると、このサンゴ礁による地形は景観だけでなく喜界島の方々の集落での生活にも大きく影響しているそうです。この島は水を吸収しない泥の層の上に水を吸収しやすいサンゴの層が乗っかった構造になっていてその層の間の地下水脈が湧くところに集落が作られるそうです。また、その水が海に流れることで集落の海岸ではサンゴが育たなくなり港が作りやすい地形になっていくそうです。このように喜界島の方々の集落での暮らしはサンゴと密接に関わっているようです。

青くきれいな海も喜界島の自然の魅力の1つです。島の海には、たくさんのサンゴが生息しているためその分たくさんの魚がいます。私はいつもは都会に近い海でダイビングをしていたので、こんなにも美しい魚がたくさんいて遠くまで透き通った海でダイビングをするのは初めてで、最初にダイビング業務の手伝いをさせていただいた時の感動は今でも忘れません。

もちろん空や海だけでなく陸上にも豊か自然があります。南の島特有のガジュマルやアダンなどの植物やオウゴマダラという金色のサナギになる珍しい蝶、ウフヤグチ鍾乳洞という鍾乳洞など小さな島ですが陸上にもたくさんの自然の魅力が詰まっています。

毎日豊かな自然に触れていた2週間、最高の思い出になりました。近いうちに絶対喜界島に帰ります!!

船の修理をしました!!
どこに行ってもヤギがいます
美味しい食べ物もたくさんあります!!