島キャン実施レポート

1ヶ月の喜界島生活

2019年夏 喜界島
サンゴ礁科学研究所
8/1~8/28
日本大学  佐野羽菜
サンゴに惹かれて訪れた島
1人1人の力
サンゴCafeのメニューを書きました

サンゴ研究所ではサイエンスキャンプという、小学校3年生から高校生が参加するイベントがあります。

前半はそのサポートが仕事でした。毎日、みんなのご飯を作ったり、子供たちと遊んだりと毎日忙しく、気づいたら1日が終わってるという感じで、1日を乗り切るのに精一杯だったなと思います。
後半はサンゴCafeの営業とミュージアムの解説がメインでした。カフェ業務はカフェでアルバイトしていることもあり、順調にこなすことができました。
ミュージアムの解説は喜界島の成り立ちからサンゴの説明と難しかったです。ミュージアムとカフェをよりよく使ってもらうために、改装をしようということになり、私はミュージアムをどう改装するかをメインに仕事をしていきました。
ミュージアムを移動して、どう展示したら見やすいか、みんなで話し合いながら少しずつ進めていき、途中までしか進められませんでしたが、次の島キャン生に引き継いでもらいました。
私は学校で学芸員の勉強をしていて、そのことを少しでも活かすことができて良かったです。それぞれのできることを協力して進めていくのはとても楽しいし、責任感もあり、これが働くことなのだと感じました。

島で働くことは人が少ないこともあり、1人に求められることが大きいと感じました。肩書きがたくさんある人も少なくありません。
そのため、島には器用な人が多いと感じました。働くということは、協力できる、コミュニケーションがしっかり取れることが大切で、自分の意見を持つことが大事だと学びました。

島での食事
道端でであったヤギたち

喜界島に着いてからのご飯はBBQをたくさんしたなぁという印象が強いです。
もうしばらくいいや!って思うくらい、島の人達はよくBBQをしているよという話を就業先の人たちも言ってました。
BBQでは島の野菜や獲ってきた魚をみんなで調理して食べました。島で食べたものはなんでも美味しかったです!

喜界島はヤギを食べる地域なので、島に行ったら絶対に食べたい!と思っていました。実際に刺身で食べたのですが、全然臭みがなく美味しかったです!
島の人達曰く、喜界島のヤギは1番臭みが少ないと仰っていました。その理由は喜界島のミネラルたっぷりの野草を餌としているからだそうです。
喜界島はサンゴ礁でできている島なので、サンゴのミネラルがたくさん入っている土壌をしていることが関係しています。
食にまでサンゴが関係しているなど思ってもみませんでした。ヤギは島にたくさんいてとってもかわいかったです。その子たちを食べているんだと思うと食のありがたみを感じます。

出会いを大切に

島の人達に「どうして喜界島に来てくれたの?」とよく聞かれました。
最初の出会いは就業先であるサンゴ研究所に惹かれて、たまたまその場所が喜界島だった訳ですが、今では喜界島に行けて良かったと思っています。元から離島は好きで、観光では何箇所か島に行ったことはありました。
しかし、観光ではない方法で島の生活を味わいたいと思って今回の島キャンに参加しました。喜界島に行く前は早く行きたくて、ずーっとうずうずしていました。着いてからもやっと来れた!という気持ちで過ごしていたらあっという間に1ヶ月経っていたという感じです。
もし、島キャンで来ていなかったら、ひたすらバイトをするだけの1ヶ月になっていたと思います。そう考えると、サンゴというワードだけで選んだ喜界島だったけど、こんなにも私の気持ちを動かしてくれる島なんだと驚きます。

喜界島で出会った人達にはほんとにお世話になりました。研究所以外の人もお見送りに来てくれて、本当にあたたかい人達に溢れていました。都会では出会えない人柄にとても癒され、がんばろうと思いました。この1ヶ月は本当に一瞬だったけど、どれも普段できないことばかり一つ一つが大切な思い出です。
出会いに感謝というけれど、まさにその通りだと感じる経験でした。

お休みの日にダイビングをしました!
サンゴ研究所までの道からの景色。よく虹が出ていました。