島キャン実施レポート

よかよかぁ~上五島

2019年夏 新上五島町
五島ダイビングセンターナイスばでぃー
8/29~9/11
日本女子大学人間社会学部  門馬明日香
たくさんの経験をさせてくれた場所
自分で考えるって難しい
お客さんをお見送りしているところ

事業所での主な仕事内容は、ダイビングショップのお掃除・ダイビングへ行くお客さんのお見送りとお迎え・宿のお掃除でした。これ以外の仕事は自分で考えておこなう。。。難しい!!と思った就業一日目でした。私は、決められたことしかできない受動的な人間です。アルバイトも決まったことは簡単にこなすことができますが、マニュアルも何もない・ダイビングのダの字も知らない私がダイビングショップで何ができるのか。考えるのが大変でした。私がおこなったことは、キッチン周りのお掃除や壁の掃除・ショップの床清掃です。事業所の方々は、休みの日こそ潜りにはいかないけれど、事務作業をされていていました。みなさん毎日忙しそうでした。なので、掃除したいけれどなかなかできないようなところを掃除しようと決めました。

自分にできることは何かを探して失敗したこともありました。失敗が続くと「自分がここに来た意味って何だ?」「役にたててない。邪魔者のよう。」と思ってしまう時もありました。でも、それを補おうと色々トライしてみました。自ら行動してうまくいくと嬉しくて、もっと何かしたいと思うようになりました。

事業所の方々は、お客さんを本当に大切にしています。お客さんのためを思い行動しているところが多く、将来サービス業に就きたいと考えている私は、毎日学ぶことばかりでした。せっかくお金を払って遠くから遊びに来ているのだから、楽しい思い出ができるようにしようという気持ちが伝わってきました。また、お客さんにとって一番のお店のサービスは、何十年か経ってもその場所にお店があり続けること。だそうです。1度利用したお店に、また潜りたいと思って電話した時にお店がなくなっていたらショックだなと思います。お客さんに愛されるナイスばでぃーさんが、いつまでも新上五島町のダイビングショップとして道土井にありつづけてほしいです。

島の魅力
世界遺産 頭ヶ島天主堂がある島の海

上五島(新上五島町)にはたくさんの魅力が詰まっています。観光としては、教会・五島うどん・海の幸・かんころもち、そしてなんといってもきれいな海。まだまだ出てくると思います。島に来る前から色々調べていて、見たり、食べたりすることがとても楽しみでした。道路を走っていると必ずどこかに教会があったり、海鮮丼はどこのお店も人気で、食べたいときに食べれなかったり、そのおかげで五島うどんを4日間連続で食べられたり!海に沈む夕日を見られたり。浜に落ちている貝殻やシーグラスを探すのも楽しかったです。そして、人の温かさにも感動しました。少し遠出をしたときに迷っていると「おねーーちゃんどうしたの!」と遠くから声をかけてくださったおばあちゃん。島民しか知らないスポットを教えてくださったタクシーの運転手さん。ヒッチハイクで、「困ったときはお互い様、私の息子もきっとどこかでお世話になっとるけん」と家まで乗せていってくださったお母さん。島で出会った方は温かい人ばかりで感動しました。東京ではこんなに親切な人は見たことがありません。

上五島の良さはもっともっと出てくると思います。私は、地域おこし協力隊として上五島に帰ろうと思っています。今回の島キャンで、SNSで発信することがあまりできなかったことを後悔しているので、地域おこし協力隊になって世界中の人に上五島を知って、訪れてもらえるように発信していきたいです。

道土井での思い出
イノシシが出た撮影スポット

道土井・みっでい・ミッドウェー。色々な呼び方がある道土井(みちどい)。私はこの集落で生活していました。道土井での思い出を3つ紹介します。

①さんじおじさんとけいこおばさん お二人は近所の方で、手作りのSUP体験や釣りを教えてくださいました。釣った魚をさばいてくださり、ご飯食べていきー!とお誘いいただきました。いつも散歩に行くと、面白いお話をしてくれて、五島の魅力をたくさん教えてくださいました。私のことを忘れられないようにまた会いに行きます!

②「星空撮影」ショップのスタッフであるキョータさんのガイドで道土井の星空スポットへ行きました。お客さんと一緒に「この場所がいいんじゃない?」「ここですか!撮りますよ~」と協力しながら撮影したり、一緒に大きな流れ星も見ました。二回目にその場所へ行き撮影をしているとき、後ろからおじさんのいびきのような声が・・・・・イノシシです。イノシシが出たんです。私はカメラを置いて全力で逃げました。後から狩猟免許も持っている事業所(ナイスばでぃー)の哲さんとカメラを取りに行きました。爆笑されました。ご迷惑をおかけしました。その後、良く星が見える日がありましたが星空スポットへ行くことはありませんでした。

③最後に、私が生活をしていたダイビングショップでの出来事を紹介をします。昼間はお客さんと事業所のなつみさんの話声でショップは盛り上がっています。色々な方との交流がこの場所でできました。なつみさんの作る美味しいごはんの味が忘れられません。夜になるとショップは変わります。必ず何かが出るのです。それを島キャン生2人で毎晩退治していました。そんなことも思い出です。東京へ帰る日、私は道土井にありがとうもさようならも言わずにどこかに出かけるような感覚で車に乗りました。あとから何も言わずに普通に出てきたことを思い出しました。次に道土井へいくときは大きな声で「ただいま!」と言いたいです。

家の前での釣り
さんじさんが教えてくださった5の心
さんまを焼いている哲さん