島キャン実施レポート

うふくんでーた

2019年夏 喜界島
十兵衛
8/15~8/28
神戸山手大学/現代社会学部・観光学科  田熊杏菜
帰る場所-喜界島-
日常から離れて学ぶ事
食器を洗っている時の私

私が就業先に十兵衛を選んだ理由は二つあります。

一つ目は、私が居酒屋でアルバイトしているからです。慣れているから仕事もやり易いだろうと思っていました。しかしそんなに甘くありませんでした。同じ職種だからこそ、少しの違いが大きな戸惑いになりました。それに加え十兵衛は、お昼に定食を出してランチ営業をしています。同じ店なのに昼と夜で仕事が異なるので混乱しました。どの店にもその店のやり方というものがあります。普段アルバイトでしている事をしていいのかとても迷いました。でもやってみないとわかりません。何事も挑戦してみないとわからないと思いました。

二つ目は島の人と交流できると思ったからです。しかし喜界島の人は内気らしく、私もあまりグイグイいけないので、なかなかコミュニケーションをとれませんでした。その上、同じ就業先の島キャン生はコミュニケーション能力が高くて私との差にショックを受けました。ずっと苦しかったですが、交流できない分しっかり働こうという気持ちに変わりました。もともとの目的はあまり達成できませんでしたが、気持ちを切り替えて働くことも大切だということを学びました。それに、神戸に戻ってきてからは今までよりお客さんと交流できるようになったので、少しでも成長できたのではないかと思います。

喜界島の環境
スギラビーチ

島キャン生共通のお休みでは、観光物産協会の方に案内をしてもらいました。車内では喜界島の地層や植物の話までしていただきました。喜界島はサンゴ礁でできた島なので、奄美大島と生えている植物が全然違うとか、ハブは生息していないとか、興味深い話をたくさん伺えました。

また、supとシュノーケリングを体験し、透き通る綺麗な海を堪能することができました。夜はヤギ肉が食べられる寿司屋に行きました。奄美大島や沖縄でもヤギ肉を食べる文化があるらしいですが、喜界島のヤギ肉はクセが少なく食べやすいらしいです。

しかし、ヤギ肉を食べるのが初めてだった私にはクセを感じてしまい、あまり食べられませんでした。すこし残念です。ですが、島外のヤギ肉がこれ以上にクセが強いと思うと、喜界島のヤギ肉は相当食べやすいのだと思いました。

島キャンを通して
十兵衛のみんなで集合写真📷

喜界島に着くまでに色々な事が起きました。台風接近による飛行機が飛ぶのか問題。いざ飛んでもフェリー欠航問題。しかたなく鹿児島本土でレンタカーを借りて観光をし、1日目は車中泊をする事に。

2日目もまさかのフェリー欠航。また観光をしてホテルに宿泊。3日目にしてようやくフェリーが動き、鹿児島本土を離れる頃には愛着が湧き、離れるのが恋しくなるほど。フェリーで一晩過ごしたら目の前には喜界島が!ここから始まる2週間弱の日々に不安が募りました。

朝早くから迎えに来てくださったあやさん(十兵衛のお母さん)。初めましてなのに気さくに声をかけて下さり、とても嬉しかったです。しかも就業から2日も押してたのに、疲れただろうからと初日をお休みにしていただきました。おかげで喜界島を初日から満喫することができました。8日の就業は長いようであっという間でした。島のことだけではなく、自分の長所・短所も見つめ直す事ができ、もっと頑張らなくては、と思わされることばかりでした。

そして何よりも私を島キャンに誘ってくれて、フェリー欠航のアクシデントや喜界島での就業や生活を支えてくれたひろな(同就業先の島キャン生)には感謝してもしきれません。一人だったら、そもそも島キャンを知れなかったし、2週間も神戸の地を離れて生活できませんでした。

今年度、地元を離れて神戸に来て第二の故郷となりました。しかし喜界島にきて、あっという間に第三の故郷となりました。喜界島に関しては、みなさん良くしてくださり、もう一つの家族ができたと思っています(勝手にすみません)。来年も帰ってこようと強く思いました。

下手くそな日本語ですが最後までお読みいただき、ありがとうございました(どこまではっちゃけていいのか、人の名前を出していいのか分からず、ぎこちなくなっています)。まだまだ伝え切れていませんが、本当にいい島でした。ぜひ実際に訪れてみてください!!!

島のいたるとろにある喜界町の看板(かわいい)
十兵衛に食べに来てくれたサンゴ研究所のみなさん
出航前の最後のお土産。玉子おにぎりとマンゴージュース