島キャン実施レポート

夢が増えた2週間

2019年夏 奄美大島
奄美大島ホテルリゾートコーラルパームス
8/29~9/11
お茶の水女子大学/生活科学部  梅本莉彩
一度行くだけで 心の距離が縮まる島
お客さんにとっての特別な1日に携われる仕事
仕事がある日も少し早起きして海まで散歩に行きます

 将来の夢がまだ全く定まっていない大学2年の夏。いつもと違う生活をしたら何か新しく見えてくることがあるかな?と思って島キャンに参加することに決めました。数ある島キャンの事業所の中から私がこのホテルを選んだ一番の理由は、「大自然を感じながら仕事ができる職場です」というホテルの方からのメッセージでした。もともと自然が好きだった私はすぐにこの言葉に惹かれました。

 コーラルパームスでの仕事は大きく二つありました。一つ目は午前中に客室の清掃をすること、二つ目は夜にホテル内のレストランでホールスタッフとしてオーダーを取ったり、お食事をテーブルまで運んだりすることでした。客室の清掃は思っていたよりも体力勝負で、お風呂掃除では、むしむしした暑さと戦い、新しいシーツをぴしっと張るベッドメイキングでは、マットレスを持ち上げるたびに足腰が鍛えられました。そんな汗だくになっている時でも忘れないように心がけたのは、その日その部屋に泊まるお客さんのことでした。お客さんは、ホテルは綺麗であることが当たり前だと思って来ているので、自分もその気持ちに応えられるように、隅々まで目を光らせて掃除しました。長い昼休みが終わると、17時からはレストランのホールスタッフとしての業務が始まります。一面ガラス張りの海が見えるレストランで、日が沈みだんだん暗くなっていく空の色の変化を毎日のように見ることができて、私はとても幸せでした。その空は島キャン中に見た一番きれいな景色でした。大自然の中で働くって清々しいなと思いました。レストランではいよいよお客さんとご対面します。レストランには様々な方がいらっしゃいました。家族で賑やかに夜ご飯を食べている方や、一人で来て奄美の名物料理をつまみながらゆっくりと黒糖焼酎を飲んでいる方などなど、誰にとってもそこには非日常の特別な時間が流れているんだろうなぁと感じ、その時間が後でふり返った時にいい思い出になるようにするのがスタッフの役目なのだと思いました。スタッフの方達の細かい気配りにはただただ感心していました。最後に笑顔でお帰りになるお客さんを見るとホッとしました。

このように初めてリゾート地で働いてみて、タイトルにもあるように、誰かにとっての特別な日に携われる仕事というのは、とても気合いが入り、やりがいがあると感じました。

旅先で出会った人のあたたかさに触れるとまたそこに行きたくなる
集落のみんなで輪になって踊っている様子

「島の人は優しい」という言葉は、島キャンに参加してからあちこちでたくさん耳にしました。それまでの私は島の人というとよそ者に厳しく、打ち解けるまでが長そう、という勝手なイメージを持っていました。しかしそのイメージを大きく変えたのは八月踊りという、集落ごとに毎年おこなわれている伝統のお祭りでのことでした。

このお祭り、「集落の人がみんなで集まって いくつか家をまわって 唄って 踊って お酒を飲んで 美味しい料理を食べる」ということだけ聞いていましたが、参加するまでどんなものか全く想像もつきませんでした。ありがたいことに、ある集落の代表をされている方がホテルにいらっしゃったので、その集落のお祭りに連れて行ってもらえることに。「踊れないし、集落の人でもないのに行って大丈夫かな?」という不安が若干ありましたが、全て杞憂に終わりました。まず、着いたらすぐにご馳走が並んだテーブルに案内してもらいました。集落の方々と話しながら、鳥刺しや地魚のお刺身などなど、島の方の心がこもった手料理を堪能していると、踊りは突然に始まりました。おじいちゃんおばあちゃんから赤ちゃんまで、幅広い世代の方が集まって、さっきまでこんなに人いたっけ?と思うほどの大きな輪ができあがり、笛や太鼓を持つ方が合図をすると歌が始まります。よくわからない最初のうちは、端の方でこそこそ踊っていようかなと思っていると、「若い子は真ん中の円に行きな~!」と押し出され、いきなり真ん中の円に入ってしまった私たち島キャン生2人。集落のお祭りなので、よそ者は普通外にいるものだと思っていましたが、ここでよそ者扱いするのではなく、真ん中に押し出してくれるのも島の人のあたたかさだなと強く感じました。踊りの方は、全くわからなくても優しいベテランの方が教えてくれたので大丈夫でした。踊りが難しくなってくると、何がなんだかよくわからなくなってきて笑うしかなくなります。これもまた楽しかったです。帰る頃には持ってきていた袋がおにぎりやお餅やお菓子などのお土産でいっぱいになっていました。ごちそうさまでした!

奄美の人の優しさやあたたかさには、「また会いたい、またここに来たい」と思える魅力が詰まっています。それは島の方が外から来た人を心から歓迎してくれているからこそだと思います。

自分らしく生きる
ホテルから車で3分の土盛海岸の海の色

このタイトルは島キャン中に私がずっと考えていたことです。

島キャンを通してたくさんの「自分らしく生きている」人との出会いがありました。

ホテルのスタッフの方々は、自分の言葉でお客さんと話していました。というのも、ホテルの人やサービス業の人というと、お客さんに対してかしこまっているイメージがありましたが、コーラルパームスのスタッフの方たちはそうではなく、素に近い話し方で、どちらかというとお客さんにとって親しみやすい存在だったように思います。そこにはお客さんとの間に壁を作らず、一人の島人としてありのままで話しているからこそのあたたかい空気がありました。自分が自分のままでいられる仕事っていいなと思いました。

また、島での自分の仕事を自分で作り出している方にも出会いました。仕事を自分で作る、というのは簡単なことではないだろうけれど、自分の夢を叶えるために、自分らしく好きなように生きている方たちはすごく輝いて見えました。

島キャンに参加して出会った全ての人の、優しさ、あたたかさ、素敵さ、生き方に今は憧れの気持ちでいっぱいです。自分も将来こうなりたいと思えるものがたくさん増えた2週間でした!

ホテルのお姉さんの言葉をお借りすると、目の前がアリエルの世界!
ホテルの方おすすめの海が見えるレストラン、きょら海工房
休みの日は島キャン生たちと加計呂麻島に