島キャン実施レポート

与論島で得たもの

2017年夏 与論島
SUPよろん
2017年8月30日~9月12日
同志社大学/文学部  北田 佳菜子
多くの人との出会い
自分で「考える」ということ
SUPの様子

島キャンに参加して、私は初めて仕事、というものに身近に触れた気がしました。バイトではなく仕事ということが非常に新鮮でした。SUPよろんに就業して、1番学んだことは自分自身で考える、という事です。これは就業先のりょうヤカ(池田さん)にも最初に言われたことの1つです。最初はわからないことがあると、りょうヤカにすぐ聞いていました。りょうヤカはその度に自分で考えてみて、と突き返してきて、私は戸惑ってばかりでした。しかし仕事に慣れてきてわからないことがあると、まず自分で考えようと思うようになっていきました。人に頼りすぎない、もっと自分に自信を持とうと思うことが出来ました。私はまだ自分の将来について詳しいことは何も考えていません。ただ人の笑顔を見るのが好きでした。SUPよろんでもお客さんが楽しそうに笑っていると、とても喜びを感じました。働いていく中で私は、お客さんが笑顔で帰ってくれるような仕事をしようと自分の中での目標にしていました。どんな大変なこともその中の小さな喜びを自分で見出せると、働くのが楽しくなるということがわかりました。

島の人の優しさと努力
透き通る与論の海

与論島に来てまず、第2タームの子と話す機会がありました。第2タームの子は島の人は本当に温かいと言っていて、来たばかりの私にはあまりよくわかりませんでした。しかし2週間過ごしてみて、与論島の人たちは本当に温かいなと感じました。島キャン生だというと、頑張ってと声をかけてくれたり、自分から話しかけに来てくれたり、島の良さを身近に感じることが出来ました。
与論島は本当に海が綺麗で、観光客も年々増えています。しかし海がなんの努力もなしに綺麗であるわけではないという事を今回私は知りました。自然に返る洗剤、汚れを極力流さない、ゴミ拾い、など遊びに来ていては知れないような事を沢山教えてもらいました。りょうヤカは観光と環境の両立を目指していると話してくれました。人が多く集まるとゴミが増えますが、経済は回っていきます。その2つの両立をこれから何年かかってもいいから目指したいと仰っていて、とても心に響きました。

与論島の生活
与論島第3ターム

都会暮らししかしたことのない私にとって与論島は未知の世界でした。来てから数日はホームシックになり、早く帰りたいなぁと思ってばかりでした。しかしそう思っていたのも数日でした。2週間後、帰るころには、帰りたくないと思うほど与論が大好きでした。島キャンに参加して本当によかったと思えます。就業先での仕事も非常に楽しく、同じ就業先の島キャン生とも毎日一緒に生活をしていました。たった2週間で仲良くなれるのか、そう思っていました。今では最高のパートナーだったと胸を張って言えます。
島キャンに行く、ということを友達に話すと、友達と旅行に行った方が絶対楽しいよ、と言われていました。しかし、島キャン生として働きに行くことに意味があったと思います。遊ぶ時は遊び、働く時はしっかりと働きました。帰ってから与論島の話を色々な人にしようと私は決めていました。ただ楽しかったことだけでなく、自分が行って感じたことを多くの人に知ってもらいたいと思っています。
与論島に行って出会った島の人、島キャン生、観光に来ていた方、すべての人との出会いを大切にして行きたいです。