島キャン実施レポート

与論島での気付き“仕事で大切なこと”

2017年夏 与論島
SUPよろん
2017年8月2日~8月15日
大妻女子大学/文学部  大谷 真穂
与論で思い出した都会での生活により忘れていたこと
毎日違う仕事を

SUPよろんに就業してすぐ、就業先の池田さんから「今まで同じ仕事をしたことは一度もない。」と言われました。私は最初、その意味がいまいちよく分かりませんでした。ですが2週間就業して、少しずつ少しずつその言葉の意味を実感することができました。
私のSUPよろんでの仕事は、簡単に言うと“SUPガイド補助”でした。しかし海の潮の流れや、風の向き、風の強さが毎日違うことはもちろん、SUPよろんにSUPをしに来るお客さんの体調や気分、ニーズもそれぞれ違います。毎回同じ仕事を、流れ作業のようにしていては、海で事故が起きる可能性があることや、お客さんが心から楽しむことができないということが分かりました。
仕事を着々とこなしていくことが仕事をする上で大事だということではなく、様々な環境の中でニーズに合わせて仕事をすることができることがとても大切であると気づきました。

同じ自然で生活している
100%自然に還る洗剤

与論島の海は本当に綺麗です。でも、この海の綺麗さは当たり前のようにこれからもありつづけるわけではありません。
就業先の池田さんをはじめ、与論島のかたは海を守るために様々なことをしていました。ごみ拾いを2014年から毎日続けて行ったり、サンゴに優しい日焼けどめの使用や100%自然に還る洗剤を使って食器洗いや洗濯をすることを促進していました。島の人たちのこのような取り組みによって海がきれいであるのだと分かりました。ですが、昔の与論島の海と比べて、今の与論島の海は汚れているそうです。
島の人たちから海についての話を聞いて思ったことは、島の外に住んでいる私達は、与論島の海を「観光地」として見すぎているということです。同じ地球、同じ自然の中で生活しているのだから、私たちが毎日流している汚れた排水も海を汚している原因ではあるけれど、「海が綺麗な与論島」という知識を持って観光客として島に行く私達にはなかなかそれに気が付くことができないのだと思いました。与論島の海は観光地ではあるけれど、その観光地を島の人だけでなく私達も守っていく必要があると感じます。

元気な子供達
百合ヶ浜に島キャン生集合

就業期間中、SUPアドベンチャーという小学生から高校生までがSUPを漕いで速さを競うイベントがあり、お手伝いとして参加させていただきました。そこで分かったことは、島に住んでいる子供たちはものすごく元気だということでした。
この日は朝早くから始まって、日差しも強く、また一人一人のSUPを漕ぐ距離もかなりありました。そのため体力はかなり消耗され、レースに参加していない私たち島キャン生もお昼休憩に入る前にはもうかなり疲れていました。しかし、子供たちは漕ぎ終わったあと、「疲れた~!」とは言うけれどずっとニコニコしていたし、しばらくしてから海で遊び始めていました。お昼を食べたあとも海で泳いだり、砂浜を走り回ったりしていました。
普段、小さい子達と関わる機会がないので、子供たちの元気さにはかなり衝撃を受けました。