島キャン実施レポート

奄美大島での2週間を振り返って

2018年夏 奄美大島
奄美大島ホテルリゾート コーラルパームス
8/28~9/12
成城大学/社会イノベーション学部  田中 茉優
今しかできない貴重な経験
島のホテルで働くこと
コーラルパームスからの景色

私は、奄美大島のリゾートホテル コーラルパームスさんで、朝食のホールを担当させていただきました。毎朝5時に起きて6時に出社という生活を毎日続けることができるのか、初めは不安しかありませんでした。朝食はバイキング形式で、最初は総支配人の村山さんに教えていただきながら働きました。難しい仕事はありませんでしたが、一人で料理を並べ、お客様にも対応しながら足りない料理は注文し、片づけまでおこなうのは体力も必要で、大変な仕事だと感じました。まだ奄美大島のことをあまり知らない中で、お客様から質問をされると答えられないことが多かったため、仕事が終わった後は島のことを知ろうと積極的に外に出かけました。私自身が島を知ることで、少しずつですがお客様の質問に答えたり、会話ができるようになって、より仕事が楽しくなりました。

ホールの仕事も、村山さんにはお休みを取っていただき、最終的には一人で任せてもらいました。未熟な部分も多かったと思いますが、スタッフの方やお客様から感謝の言葉をいただくと、明日も頑張ろう!という思いに繋がって、自然と朝早く起きられるようになっていたことが自分でも驚きでした。

人の温かさに触れた2週間
ホテルから徒歩で行ける土盛海岸

私は、奄美大島に2週間滞在して、島の人たちの人柄の良さや、アットホームさを強く感じました。シフトが朝食しか入っていない日は、午後から暇になってしまうため、私が1人でいると、ホテルの方たちが色々な場所へ連れて行ってくれました。観光スポットや、夕日、星が綺麗に見える場所へ行ったり、シュノーケリングの体験もさせてもらいました。働いている時間の方が少ない気がして申し訳ないと伝えると、ホテルの方たちは「島のことをもっと知ってほしいから気にしないで。」、「思い出をたくさん作って帰ってね。」などと言ってくださり、島の人たちの優しさを感じました。それと同時に、島のことを知ることや発信していくことも重要な仕事のうちの1つであると再認識しました。

また、あやまる岬でおこなわれていた、地元の方々が歌やダンスを披露するイベントでは、披露する人たちも、見に来ていた人たちも、みんなが知り合いのように話していてすごくアットホームさを感じました。奄美滞在の最終日におこなわれた豊作を願う八月踊りでは、地域の方々やホテルのスタッフの皆さん、お客様も一緒に参加し、ご飯を囲んでみんなで踊りました。これらは都会では感じることのできない人と人との繋がり、距離の近さだと思います。

島キャンを終えて
島で見た夕日

奄美大島では、現地の方以外にもたくさんの出会いがありました。コーラルパームスを拠点に様々なサービスを提供しているリバティ奄美の皆さん、他の就業先で働く島キャン生や島キャン以外のインターン生、奄美テレビで働く同い年の女の子、ホテルで仲良くなった大阪からのお客様など、様々な人たちと出会いました。本当に優しい方ばかりで、価値観や周りの環境の違いから、とても刺激を受けました。この2週間で人の優しさ、温かさにたくさん触れて、私も気の遣える優しい大人になりたいと思いました。私はもともと人見知りしがちで、あまり社交的なタイプではありませんが、今回の島キャンを通して、もっとたくさんの人と出会って色々な経験を積みたいと思うようになりました。これは自分の中での変化でした。

島キャンに参加していなければ、毎日バイトをして、たまに友達と遊んだり、企業のインターンに参加したり、そんな日々の繰り返しで大学3年の夏休みを終えていたと思います。初めは参加するかどうか迷っていた島キャンですが、学生のうちにしかできない貴重な経験ができ、充実した夏休みにすることができたので参加して本当によかったと思っています。

奄美名物の鶏飯
あやまる岬でのイベント
ホテルのレストランの手書き看板