島キャン実施レポート

沖永良部島が大好きだ

2018年夏 沖永良部島
リリーファーム安田
8/1~8/14
東洋大学国際地域学部  内山 萌
たった二週間で私を魅了させたえらぶ
はたらくとは、自分の可能性をひろげていくこと

ただ与えられた業務をこなす都会の仕事とは違い、なにも規律がない中でどれだけ自分の力を発揮できるか。

自分なりのやり方で、なにができるのか自分で考え、周りのみんなにたーくさん支えられた二週間でした。

今回就業先として働くこととなったのは「リリーファーム安田」さん。

本業のじゃがいも農家の傍ら、夏にはスイカやバナナ、落花生、田舎暮らしの体験ができる民泊の経営など様々な「仕事」をしている安田さん一家

私は収穫を終えたスイカ畑の撤収作業と、夏の間だけ特別に出店するかき氷店のお手伝いをしました。

夏の日差しが照り付ける中での農作業はとってもきつく、収穫時期でなければ特に面白いこともなく、毎日の作業のモチベーションは何なんだろうと思っていたら、お母さんは畑仕事をするときは爆音で音楽を流しながらダンスして楽しみながら作業をするそうです。自分なりの楽しみを見つけて、決まった働き方はないのだな、と思った瞬間でした。

一方かき氷では、えらぶ(沖永良部島)で二か所しかない遊泳ビーチのうちのひとつ「ワンジョビーチ」の目の前という最高のロケーション。店頭に立っていないときは海に入りながら海上で子供たちに営業するという、なんとも夏らしい、一見遊びとも見える仕事スタイル。ですがこれが逆に良く、親も子供が楽しそうにしていると、遊んでくれてありがとうと言われて仲良くなれました。

どこでも自由に走り回れる子供たち
船漕ぎ大会での一コマ。ハリセンボンが取れるんだって。レースみてー!

東京の夏よりも涼しくて、風が気持ちよくて、海は見るたびに表情をかえていて、なにもよりも島民が島を愛している、そんな印象を受けました。

なによりも私がこの島を好きなった最大の理由が、子供たちがみんな自由で楽しそうで、誰が誰の子かなど関係なく、大人はみんな見守ってくれて叱ってくれて遊んでくれる。ゆっくりとした島時間で、ゆっくりとつながれてきたこの信頼関係の強さでした。外から来た私たちのことも、受け入れてくれてたくさん話をしてくれて、観光地ではなく、みんなが戻ってくる「ふるさと」にしたいという思いが強く伝わってきました。

わたしが行った期間では、ちょうどお祭りが沢山ある時期で

「船漕ぎ大会」

「字の盆踊り」←玉城字では花火も上がりました

「花火大会」

「港まつり」

「相撲大会」

と、島人に会う機会が多く、みんなそれぞれのチームの服やえらぶの服を着ているのがとても印象的でした。わたし湘南って入ったTシャツなんて1個も持ってないっすわ。

島人に聞く、島の魅力
協力していただいた皆さん、みへでぃろ!(沖永良部で”ありがとう”という意味)

島キャンとして派遣されたからには、島の魅力を隅の隅まで知り尽くしたい!なんなら島人全員とお話してみたい!そう考えた私は、就業中や休みの日のフリー時間を使ってインタビューをおこないました。

『えらぶの好きなところはなんですか?』

一番多く上がった答えが「海」次に多かったものが「人が優しいこと」でした。この二つは二週間いる中で実感しまくっていて、毎日見るワンジョは毎日綺麗だし、漁港に普通にウミガメがおるし、朝日は上るし夕日は沈むし本当に飽きない。海はもう飽きたとか言ってる島人もいたけど、そんな話を聞かせてくれた場所は海の中だけど大丈夫?みたいな。人のやさしさはこのインタビュー中にたくさん感じることができて、道で突然話しかけただけなのに地元の人しか知らないおすすめスポットをずらーっと紹介してくれた挙句、おうちに招いていただきたくさんのフルーツをごちそうに、、動物が好きだと言ったら知り合いで動物たくさん飼っている人がいるからと、仲介までしてくれて、何からなにまでよくしていただきました。ランニング中だったのに。

突然話しかけたのにも関わらず、快く取材を受けてくれたみなさん、本当にありがとうございました!

1日の疲れが浄化されるこの夕日@半崎
食事処きよいさんが出してくれたマンゴー。この後も知り合った方からたくさんのフルーツをいただき、毎日朝マンゴー生活でした贅沢でした。
今回お世話になった安田家の皆さん。また絶対帰ってきます!