島キャン実施レポート

奄美大島で過ごした2週間

2018年夏 奄美大島
THE SCENE
8/14~8/29
立教大学コミュニティ福祉学部  脇渚紗
島での学びと出会い
ホテルの接客とコミュニケーション
ホテルからの眺め。(天気悪いですが)奥に見えるのは加計呂麻島。

THE SCENEは「お客様が感動するような接客」を目標にし、お客様が何に期待し、何を求めてきているのかを引き出し、それに応えることを大切にしています。そのため、インターンの私であっても、お客様に変わらない対応ができるように指導してもらいました。

ディナーに関しては、お皿やワイングラスの持ち方、コース料理のセッティングの仕方などの基礎を学び、最終的にはテーブルまで料理を運び、その料理に関する説明ができるようになりました。他にも、チェックイン対応(駐車場へのお迎え、ウェルカムドリンクの提供、バゲージアップ、お部屋へのご案内)や、ルームメイク(タオルやシーツ類の回収、客室内の清掃)など、いろいろな業務をおこないましたが、お客様の前に出る出ないに関わらず、スタッフ全員がお客様のことを考えて仕事をおこなっているのだと思いました。

ドリンクによってグラスの種類を使い分けることや、慣れない言葉遣いに苦戦しました。最初は、与えられた業務をおこなうことで精一杯でしたが、毎日お客様に話しかけることを目標とし、残り3日というところでやっと自然にお客様と話すことができるようになり、より接客が楽しくなりました。

子供が走り回ってたら一緒に外に行ったり、台風の日には室内でも過ごせるようにアクセサリー作りを提案したり、どうしたらお客様に喜んでもらえるかを考え、臨機応変に対応し、お客様を単一化するのではなく、一人一人に向き合い、ニーズに応えるのが大切なことだと感じました

また、こういった仕事だけではなく、働く上で人間関係の構築はとても重要なことだと思いました。お客様とはもちろん、一緒に働く人とのコミュニケーションも、心地よく働くためには欠かせません。島キャンを通して、より積極的に人と関わっていこうと考えることができました。

島での生活、自然
西古見の展望台から見た夕日。視界を遮るものはありませんでした。

奄美大島で2週間過ごしてみて、感じたことがいくつかあります。

まず、欲しい時に欲しいものが手に入る東京の生活と比べて、島での生活は不便だということです。瀬戸内という奄美大島の南端にいたからというのもありますが、どこへ行くにも車が必要で、コンビニも車で30分くらい走ったところ(古仁屋)にしかなかったため、普段と違う生活に戸惑い、苦労することがありました。しかし、だからこそ他のところにはない穏やかな時間の流れがあると思いました。

また、島には手付かずの自然が多く残っていることに驚きました。毎日のように星空や海のある景色を楽しみ、その美しさに感動しました。ですが、島の人たちにとっては、この自然も当たり前の存在になってしまっているように感じます。島にある自然がどれだけかけがえのないものか、島の人たちに気づいてもらうことも島の自然を守るために必要なことだと思いました。

2週間を振り返って
島キャン生と見た島の花火

この島キャンに参加することは、私にとって大きな挑戦でした。最初は一人で知らない土地に行き、働くということに不安がありました。しかし、「積極的に人と関わる」ことを目標にし、短い期間でたくさんの人と出会い、まだ帰りたくないと思えるような充実した生活を送ることができました。「たくさんのことを学んできた」と胸を張って言えるような濃い二週間でした!

忙しくても親切に教えてくださったり、私がいろんなことにトライできるよう、機会を与えてくださった就業先の方々、島での生活を楽しくしてくれた方々に感謝します!

島キャンを通じて得たものを、ただの思い出にするのではなく、これからに活かしていきたいと思います。

ホテルの屋上。寝る前にここで波の音を聞きながら星を見ていました。
ホテル前の海。日ごとに海の色が違って面白かったです。
シェフが作ってくれた賄い!